KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1903年頃 - 製作国不詳

素材・形状特徴
白の絹シフォン。S字型シルエットのツーピース・ドレス。ハイ・ネックの衿とヨークはボビン・レース。
収蔵品番号
AC3638 80-29-19AB

シフォンの薄く柔らかな素材でこの時期の流れるようなラインが魅力的に表現されている。その上にレースや軽やかな薄絹の装飾をふんだんに施したベル・エポック期の典例である。この時期、コルセットで作りだされた流麗なSカーブを描くドレスは、それまでの厚手のしっかりとした素材に代わり、本品のような薄く柔らかな素材が多く使われた。

1900s