KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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イヴニング・ドレス

1903年頃

デザイナー
ジャック・ドゥセ
ブランド
ドゥセ
レーベル
Doucet 21. RUE DE LA PAIX PARIS
素材・形状特徴
黒い絹レースにビーズ刺繍とベルベットの装飾。袖は絹シフォンに絹レースのはめ込み。金色のグログラン・リボンのベルト付き
収蔵品番号
AC9465 97-21-3AB

ビーズ刺繍や様々なレースのはめ込みなどの装飾を多用した優雅なドレス。ベル・エポック期を代表するデザイナー、ドゥセは、各国王室の女性、とりわけ女優サラ・ベルナールやレジャーヌなどパリ社交界の花形だった女性達から圧倒的な支持を得た。
この時期、前方に突き出した豊かな胸と後方に張り出した腰に挟まれた極端に細いウエストが強調されるS字を描く曲線的なシルエットが流行する。コルセットによる体の変形はこの時代に極限へ達した。

1900s