KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

バッグ

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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バッグ

1900年頃 - 日本

素材・形状特徴
白い絹の縮緬に桜の刺繍。白い絹羽二重の裏打ち。窯糸で作られた持ち手に2つのタッセル飾り付き。底にはフリンジが付く。ボタンは薩摩焼き。
寸法
33.0㎝ (高さ)×26.0㎝(幅)
収蔵品番号
AC9334 96-17

欧米輸出向けの日本の絹製品として、日傘、ハンカチ、扇子、バッグは、明治期に数多く製作された。三越呉服店の輸出用カタログには、本品と同種のバッグが「エンブロイダード・バッグ(刺繍入りバッグ)」として18種類、掲載されている。いずれもピンクや水色など淡い色の絹に桜や梅、竹といった日本を連想させる刺繍が施されている。本品も三越呉服店から輸出された可能性が高いと考えられる。

1900s