KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

水着[左] 水着[右]

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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水着[左]
水着[右]

1900年代[左]
1900年代[右]

デザイナー
不詳[左]
不詳[右]
ブランド
ルドルフ・レン[左]
不詳[右]
レーベル
Aussutevern Rudolf Lenn Bern[左]
素材・形状特徴
紺のウール・シャーリーのプルオーバーと膝丈のパンツ。赤い大きなフラット・カラーの先に碇型の飾り。袖口、ウエスト、プルオーバーの裾に赤のブレード。[左]
白地に赤のストライプの綿フランネル。膝丈のジャンプスーツ型、赤の綿テープの飾り。共布のウエスト・ベルト付き。紺のウール・シャーリーのプルオーバーと膝丈のパンツ。赤い大きなフラット・カラーの先に碇型の飾り。袖口、ウエスト、プルオーバーの裾に赤のブレード。[右]
収蔵品番号
AC6416 89-20-4AB [左]
AC5176 85-37-4 [右]

20世紀初頭の水着。必要最小限に肌の露出がとどめられている。19世紀半ばから健康のためという名目で女性に海水浴が広がった。しかしそれは水につかる程度であり、水着には現代のような水泳のための機能性が求められたわけではなかった。
当初、海水浴に行くことは富と時間を持て余した有閑階級の人々だけの楽しみだったが、19世紀後期になると鉄道網の発達などにより、大衆にまで広がっていく。世紀末頃から、次第に女性達はスポーツに参加し始め、水着も機能性にむかって大きく発展していく。

1900s