KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

輸出用イヴニング・コート

© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi

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輸出用イヴニング・コート

1903年頃 - 日本

素材・形状特徴
ベージュの絹縮緬。波と千鳥柄の刺繍。キモノ・スリーブ。両裾にスリット。前明きに釈迦結び。マンダリン・ローブ風。
収蔵品番号
AC13202 2015-5-2

1900年代中頃にアメリカやイギリスで流行したマンダリン・ローブ風のイヴニング・コート。ふくらはぎ丈で両脇裾にスリットが入り、フル・レングスのスカートを覗かせて着用した。マンダリン・ローブは一般に清朝官吏が着用した服を指すが、飯田髙島屋や三越呉服店などが、当時欧米で高く評価されていた日本の刺繍を施して、西洋市場向けに輸出していた。

1900s