
© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi
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パンプス「食べる靴−すき焼き」
1984年頃
- デザイナー
- 熊谷登喜夫
- ブランド
- トキオ・クマガイ
- レーベル
- TOKIO KUMAGAÏ PARIS
- 素材・形状特徴
- 赤と白の樹脂。
- クレジット・ライン
- 熊谷登喜夫氏遺贈
- 収蔵品番号
- AC7558 92-13-469AB
すき焼き肉の質感をスーパー・リアリスティックに表現したキッチュな靴。日本特有の、樹脂製食品サンプルの手法を応用している。本品は、赤飯、パフェなどの様々な食物をモチーフにした「食べる靴」シリーズの一点。かつてスキャパレリはダリの発想をヒントにパンプス形の帽子で人々に新鮮なショックを与えたが、熊谷は食物で足元を飾ってみせた。
熊谷は1970年に渡仏。フリーランスのデザイナーとしてカステルバジャックやフィオルッチのデザインを手がけ、靴のデザインで高い評価を得た。81年、パリにブティックを開店。ダリやポロックといったアーティストの作風を自由に採り入れるなど、楽しく、機知に富んだ、ファッショナブルな靴が人気を呼び、プレタポルテにも進出したが、87年に他界した。
1980s
KCI