KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ボディス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ボディス

1980年秋冬

デザイナー
三宅一生
ブランド
イッセイ・ミヤケ
レーベル
無し
素材・形状特徴
赤いプラスチック。裏はエンボス加工。
クレジット・ライン
株式会社三宅デザイン事務所寄贈
収蔵品番号
AC5643 87-25A

女性の美しい胴部を彫塑したようなボディス。スーパーリアリスティックな表現は、マネキン・メーカーの協力のもとに人体から鋳型をとって作られた。無機的なプラスチックが身体の弾力的な物質感を強調し、身体を隠しながらも艶めかしいまでに身体の存在を意識させる、三宅の1980年代を代表する作品である。
本品は80年秋冬パリ・コレクションのフィナーレで発表され、80年代のボディ・コンシャスなファッションの幕開けを宣言した。1982年には籐とビニール製のビュスティエ、1985年「シリコン・ボディ」などの一連の作品が発表され、それらは83年から85年にかけて世界各地で開催された「ISSEY MIYAKE BODYWORKS」展の中心的な存在となった。

1980s