KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

スモキング・ジャケット

© The Kyoto Costume Institute, photo by Yuji Ono

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スモキング・ジャケット

1986年秋冬

デザイナー
イヴ・サンローラン
ブランド
イヴ・サンローラン
レーベル
YVES SAINT LAURENT PARIS
素材・形状特徴
黒の絹サテンのジャケット。一つ釦。白の絹サテンのピーク・ラペル。鋭角的な肩。
クレジット・ライン
ティナ・チャウ財団寄贈
収蔵品番号
AC7654 92-43-4

女性のためのスモキング(タキシード)・ジャケット。男性用のスモキングはエレガントな女性用のイヴニングの装いに変身している。
サンローランが最初のスモキング・スーツを発表したのは1966年春夏コレクション。ウーマン・リブが広がる社会的な潮流の中、彼はピー・ジャケット(1962年)、シティ・パンツ(1967年)、サファリ・スーツ(1968年)等々、男性用のアイテムを女性用に転換した作品を次々と発表。なかでもドレスが主流のイヴニングにアンドロジナス的要素を持ち込んで高く評価されたスモキング・ジャケットは、晩年まで繰り返し発表され、サンローラン作品を象徴するものだった。

1980s