KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

靴

© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi

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1985年春夏[左上]
1984年秋冬[左下]
1986年春夏[中上]
1984年春夏[右上]
1984年秋冬[右下]
1984年秋冬[中下]

デザイナー
熊谷登喜夫
ブランド
トキオ・クマガイ
レーベル
TOKIO KUMAGAÏ PARIS
素材・形状特徴
ニワトリ、白い革にアップリケ[左上]
ネコ、黒いスエードにペイント、刺繍、アップリケ[左下]
ネズミ、銀の革にアップリケ、刺繍[中上]
ウサギ、白い革にアップリケ[右上]
カモ、茶のスエードと革にアップリケ[右下]
ライオン、ベージュの革にアップリケ[中下]
寸法
23.5cm (長さ) / 7.5cm (幅) / 1cm (ヒール高)[左上]
23.5cm (長さ) / 8cm (幅) / 3cm (ヒール高)[左下]
23.5cm (長さ) / 8cm (幅) / 3cm (ヒール高)[中上]
22cm (長さ) / 7cm (幅) / 3cm (ヒール高)[右上]
23.5cm (長さ) / 8cm (幅) / 1cm (ヒール高)[右下]
22cm (長さ) / 7cm (幅) / 1cm (ヒール高)[中下]
クレジット・ライン
熊谷登喜夫氏遺贈[左下] 熊谷登喜夫氏遺贈[中上] 熊谷登喜夫氏遺贈[右下]
収蔵品番号
AC5133 85-23-2A [左上]
AC7192 92-13-103A[左下]
AC7445 92-13-356B [中上]
AC5134 85-23-3B [右上]
AC7198 92-13-109B [右下]
AC5139 85-23-8B [中下]

ネコ[左上]、ニワトリ[左下]、ネズミ[中上]、ウサギ[右上]、カモ[右下]、ライオン[中下]
1983年秋冬から1986年春夏までの数シーズンにわたってたびたび登場した動物シリーズの靴。食事の際にテーブルクロスにこぼしたワインの滲みがネズミの形のようでかわいかったことからヒントを得て、ネズミの靴が作られた。遊び心から始まったこの動物シリーズにいろいろな動物が加わった。尻尾や耳などそれぞれの動物の特徴を捉えてディテールにまでこだわり、ユーモアとアイディアに溢れている。旧来の靴というカテゴリーに捕らわれない独創的なデザインによって、熊谷は靴を履く楽しさを提案した。
熊谷は1970年に渡仏し、1980年代に靴を中心としたデザイン活動で注目された。発想の原点は彼自身の生活の中にあり、絵画、写真、工芸品、時には人の言葉からもそのイメージを広げ、靴を一つのオブジェとしてデザインした。

1980s