KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

バッスル

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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バッスル

1880年代 - 製作国不詳

素材・形状特徴
白い綿レース、コイル状のスティール・ワイヤー。
収蔵品番号
AC3157 80-8-47

19世紀中期にクリノリンによって全体に大きく広がっていたスカートの膨らみは、1860年代末から、後ろ腰の辺りにだけに集中していく。スカートの前面は平らで後ろ腰だけが突き出たシルエットに変化した。このシルエットを内側から支えたのがバッスルである。1870-80年代には工夫を凝らしたバッスルが数多く考案された。本品のようなタイプから、馬の毛を詰めたクッション状のものや布に糊付けして固くしたもの、鯨のひげや竹、籐製の枠でできたものなど多種多様なバッスルが現れた。

1870s-1880s