KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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デイ・ドレス

1883年頃

デザイナー
エミール・パンガ
ブランド
パンガ
レーベル
E. PINGAT, 30 RUE LOUIS-LE-GRAND, PARIS
素材・形状特徴
紫の小花柄の絹カット・ベルベット。ボディス、スカート、トレーンのセット。リボンとシュニールのフリンジ飾り。メタルの釦。裾にプリーツ飾り。
収蔵品番号
AC10343 2000-26-2AC

テキスタイルの美しさが印象的なバッスル・スタイルのドレス。織り出された花模様は小菊のようにも見える。ジャポニスムが広がっていたフランスでは菊は流行の花だった。ボディスやバッスルに繰り返し用いられたフリンジや、スカートの細かいプリーツ飾りなど、繊細な装飾が多用されている。
パリ・オートクチュールの顧客にはアメリカの富裕な女性たちが名をつらねていた。なかでも人気だったデザイナーはウォルトとパンガ。定期的にパリで服を注文したアメリカの富豪の女性たちは、数多くの高級オートクチュールをアメリカに持ち帰った。

1870s-1880s