KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Richard Haughton

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ドレス

1870年代

デザイナー
不詳
ブランド
ターナー
レーベル
MISSES TURNER COURT DRESS MAKERS 151 STREET
素材・形状特徴
白紗綾型紋綸子地に藤、菊、牡丹、唐団扇柄を絹糸と金糸の刺繍と型しぼりで全面に装飾。ボディスとオーバー・スカートのみ現存。ボディスのくるみ釦は、巴文風。
収蔵品番号
AC8938 93-28-1AB

ロンドンで仕立て直された日本の着物によるドレス。生地には着物の縫い線の痕跡が見える。アンダー・スカートが欠落しているが、別布によるものが組み合わされていたと考えられる。他にも本来の装飾が欠落していると思われる箇所がある。
19世紀後期、日本から渡った着物や染織品は多くの人々を虜にした。西欧の女性たちは、日本の着物地や着物をほどいたものをドレスに仕立てたり、着物を室内着として着用した。本品のような江戸時代末期の上流武家階級の女性の着物は、特に好まれたものの一つだった。

1870s-1880s