
© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
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デイ・ドレス
1875年頃 - イギリス
- 素材・形状特徴
- 青のウール・ツイルのワンピース・ドレス。オーバースカート付き。前身頃やオーバースカートの裾などにプリーツと黒い絹ベルベットのリボンの装飾。
- 収蔵品番号
- AC4844 1984-18-4AB
合成染料に特有の鮮やかさを持った青色のドレス。イギリスの化学者ウィリアム・パーキン(1838-1907)が1856年に発明したアニリン染料をきっかけに、合成染料の鮮やかな色彩は人々の心をとらえ、19世紀後半、高級なオートクチュールからより一般的なモードにまで急速に広がっていく。青色はリヨン・ブルーやアルカリ・ブルー、合成インディゴなど多種の合成染料が生み出された。
ルノワールは《パリジェンヌ》(1874年)で、この青とよく似た色のドレスを着たモデルを描いている。マネ、モネ、ティソら色彩を新しい視点で捉えようとした画家たちも、それまでには見られなかった新しい色彩のモードを生き生きと表現している。
1870s-1880s
KCI