KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

舞踏会用ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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舞踏会用ドレス

1880年頃 - アメリカ

レーベル
有(判読不能)
素材・形状特徴
白の麻オーガンジーとバランシエンヌ・レース。プリンセス・ドレス。ドレーン部にダスト・ラッフル付き。
収蔵品番号
AC679 78-20-4AB

プリンセス・スタイルのドレス。オーガンジーに植物模様の3種類のバランシエンヌ・レースがはめ込まれている。使用されたレースは約50mにも及ぶ。
プリンセス・ドレスは、後にイギリス王妃となるアレクサンドラが好んで着用したことに因んでいる。ウエストに切り替えがなく、縦の切り替え線のみを使ってウエストをフィットさせ、バストやヒップを強調するカッティングで、1880年前後に流行した。ジャン・ベローは《夜会》(1878年頃、オルセー美術館蔵)でこうしたドレスを描いている。一時的な流行であったが、19世紀に現れたボディ・コンシャスといえるだろう。

1870s-1880s