
© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi
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日傘
1885年頃 - 日本
- デザイナー
- 不詳
- ブランド
- 不詳
- 素材・形状特徴
- 白の絹羽二重。竹骨40本。菊、藤、雀、蝶の刺繍。
- 収蔵品番号
- AC7762 93-18-3
白の羽二重地に、白や紫、ピンク、黄緑などの絹糸で、菊や藤、雀、蝶の絵柄が美しく刺繍されたパラソル(日傘)。都市空間が飛躍的に整備された19世紀中頃以降、女性の外出機会の増大にともなって、パラソルは帽子などとともに重要なファッション・アイテムの一つとなった。自動で開く傘や眼鏡付きの傘、折り畳み傘など様々な形態の傘が開発されていき、輸入品である日本製のパラソルも、それら商品の一つとして多くの女性たちに愛された。日本の日傘はジャポニスム的なモチーフとして、オーギュスト・ルノワールの《日本の傘を持つ若い女性》(1876年、個人蔵)や、ジェームズ・ティソの《日傘を持つ婦人》(1878年頃、個人蔵)といった印象派の絵画の中に見られる。
1870s-1880s
KCI