KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ウォーキング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

ウォーキング・ドレス

1884年頃 - 製作国不詳

素材・形状特徴
濃紺の絹サテンと絹ファイユ・モアレ。ツーピース・ドレス。絹サテンのオーバースカートは後ろ腰にかけてドレープが寄せられ、大きなバッスルへと続く。裾は絹ファイユ・モアレのプリーツ。
収蔵品番号
AC288 77-12-5AB

スカートが後ろウエストから大きく張り出したバッスル・スタイルのドレス。
19世紀後半、パリ大改造計画により近代都市へと生まれ変わったパリでは百貨店などの商業施設の発達、博覧会や展覧会の開催、道路や公園の整備などにより戸外での散策が広まった。また、鉄道網の急速な発達によりピクニックや避暑、旅行などで人々が余暇を楽しむようになる。このような生活様式の多様化は、これまでになかったさまざまなファッションを生み出していった。

1870s-1880s