KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

ジャケット、ショートパンツ、脚部パーツ、ブーツ

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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ジャケット、ショートパンツ、脚部パーツ、ブーツ

2000年春夏

デザイナー
ジョン・ガリアーノ
ブランド
クリスチャン・ディオール
レーベル
Christian Dior BOUTIQUE PARIS
素材・形状特徴
ジャケットは綿/ポリウレタンのブルー・デニム。アシンメトリーな装飾とヘムライン。パンツはロゴを織り出した綿ジャカードとブルー・デニム。脚部はファスナーで着脱可能。ブーツはパンツと同素材。前にレーシング、内側にファスナー、ヒール高8cm。
収蔵品番号
AC13620 2018-9AF

「Dior」のロゴマークを連続して織り出した本品のテキスタイルのデザインは、「ディオール・オブリーク」と呼ばれ、1967年、当時のデザイナー、マルク・ボアンによって考案された。70年代にブランドのアイコンとなっていたオブリーク柄を全面的に用いた本品は、1996年にデザイナーに就任したジョン・ガリアーノによるもの。ブランドの歴史や品質を体現していたロゴマークが、ここでは表層的なデザインの記号へと還元されている。現在もオブリーク柄は、アーティスティック・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリやキム・ジョーンズによって蘇り、グラフィカルなアイコンとしてバッグや靴などに使用されている。

2000s