KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

コート、タイツ、パンプス、サングラス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi

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コート、タイツ、パンプス、サングラス

2011年秋冬

デザイナー
森永邦彦
ブランド
アンリアレイジ
レーベル
ANREALAGE
素材・形状特徴
ベージュのポリエステル/綿ツイル。モザイク化したピクセル画風に生地をレーザーカットしウェルダー熱融着でアップリケ。共布のベルト、エポレット、カフベルト付き。多色のナイロン製ストッキング。ポリエステル・ツイルにプリントのパンプス。アクリル板製サングラス。
収蔵品番号
AC12750 2011-35AI, AC12751 2011-36

アンリアレイジの2011年秋冬のテーマは、見やすさやわかりやすさが求められる時代の中で見落とされてきた低解像度の美を示す「LOW」。解像度による形の変化に着目し、服の画像の解像度を下げて粗くモザイク状に変換されたピクセル(画素)の輪郭をレーザーで1.5センチ四方に裁断した。すべての細かいパーツを針や糸を用いずに、手作業による溶着でつなぎ合わせている。テクノロジーをいかに服に応用できるか実践を続ける森永邦彦[1980- ]が、手仕事的なローテク感覚と次世代テクノロジーの融合を図った作品である。 森永が2003年に設立したブランド名ANREALAGEとは、A REAL(日常)、UN REAL(非日常)、AGE(時代)という言葉を組み合わせた造語である。時代の流れの中で日常生活では見過ごしてしまうものに重きを置いた服作りを展開している。

2000s