KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス[左] イヴニング・ドレス[右]

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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イヴニング・ドレス[左]
イヴニング・ドレス[右]

1911年頃[左]
1911年頃[右]

デザイナー
ジャンヌ・ランヴァン[左]
不詳[右]
ブランド
ジャンヌ・ランヴァン[左]
不詳[右]
レーベル
Jeanne Lanvin PARIS[左]
素材・形状特徴
緑の絹シフォンと草花模様が刺繍されたチュール・レース。ツーピース・ドレス。薔薇の花飾り。ベルトは絹ファイユ。[左]
ベージュの絹チュールにピンクの絹シフォン。ワンピース・ドレス。胸元にビーズ、模造真珠による花模様の刺繍。スカートに金糸のコード刺繍。[右]
収蔵品番号
AC5806 88-22-3AB [左]
AC1000 78-30-14 [右]

1910年代前半の代表的なハイ・ウエストのシルエット。1906年にポール・ポワレが打ち出した「ローラ・モンテス」により、このシルエットが広がった。合成染料による鮮やかな色を絹シフォンの繊細な素材に染めあげたこの時期独特の色彩は、1909年にパリで初演したバレエ・リュスのエキゾチシズムに溢れた強烈な色彩でもあった。その影響はすぐさまファッションにも表れ、1910年代前半、本品のようなヴィヴィッドな色彩が街に溢れた。

1910s