KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

コート

© The Kyoto Costume Institute, photo by Richard Haughton

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コート

1909年頃

デザイナー
ポール・ポワレ
ブランド
ポール・ポワレ
レーベル
Paul Poiret. Rue Pasquier 37 Paris
素材・形状特徴
黒い絹サテン。キモノ袖、打ち合わせ、着物風の平面的な長方形のフォルム。肩と脇から袖にかけては麻糸のクローシェ・レースとボビン・レース。折り返されたラペルはレース、タッセル付き。ライニングは絹羽二重。
収蔵品番号
AC3777 81-8-3

ポワレが「キモノ・コート」と呼んだ作品。直線的な裁断である。1906年の「ローラ・モンテス」、翌年からのディレクトワール風ドレスといった、ウエストから肩へと支点が移動した新しいシルエットのワンピース・ドレスと共に発表されたのが、本品に見られるゆるみの多いシルエットのコートだった。
レーベルには1906年から1909年までパスキエ通りにあったポワレの住所が記載されている。

1910s