KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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デイ・ドレス

1909年頃 - 製作国不詳

素材・形状特徴
小さな草花柄の白い綿チュールのワンピース・ドレス。衿ぐり、袖口、裾にコード刺繍。赤い絹サテンの薔薇のコサージュ付き。
収蔵品番号
AC9381 96-27-2

女性服がコルセットから解放される過渡期のスタイルを示すドレス。ハイ・ウエストでシンプルなシルエットと柔らかい素材使い、前時代の人工的な造形から解放されたゆったりとしたラインは、18世紀末から19世紀初頭へのダイナミズムを髣髴とさせる。
1906年にポワレがコルセットを使わないハイ・ウエストのドレスを発表して以来、簡潔なディレクトワール風シルエットが流行した。実際にはドレスの下にまだコルセットが着装されていたが、この時期のコルセットは、シルエットが直線的でより柔らかいものに変化していた。

1910s