KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

イヴニング・ドレス

1911年頃

デザイナー
キャロ姉妹
ブランド
キャロ姉妹
レーベル
Callot Sœurs MARQUE MODE DÉPOSÉS, Paris
素材・形状特徴
黒い絹シャルミューズに絹シフォン、絹レースを重ねたツーピース・ドレス。ボディスは絹レース、チュール、絹シフォンの重ね。両肩から後ろ裾までレースの垂れ布。ベルト部は絹サテン。模造ジェットの装飾。
収蔵品番号
AC10339 2000-25-1AB

ハイ・ウエストのエンパイア風ドレス。直前のS字型シルエットから簡潔なシルエットへの方向を示している。しかし構造的には19世紀の女性服のようにシルエットを内側から支えるボーンが内蔵されている。
キャロ姉妹は、長女のジェルベール夫人がチーフ・デザイナーとなり、1895年パリにメゾン、キャロ姉妹店を設立。レースや刺繍などの手仕事による粋を凝らした作品で人気を博した。

1910s