KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

画像にマウスカーソルを乗せると拡大します。

デイ・ドレス

1910年頃

デザイナー
ピエール・ビュロ
ブランド
ビュロ
レーベル
PARIS Mon Bulloz 140 Champs Elysées
素材・形状特徴
濃紺の絹サテン。ジャケット、ボディス、スカートのスリーピース・スーツ。ジャケットには黒い絹ファイユによるリボンのベルト。ボディスには綿チュールにジャボ飾り。
収蔵品番号
AC1910 79-10-2AC

柔らかい素材でフェミニンに表現したテイラード・スーツは、20世紀初頭の特徴的な例である。男性服の影響を受けたテイラード・スーツは、19世紀中期から旅行着やスポーツ着として着用されるようになり、1910年頃にはワードローブとして定着していく。当時のモード誌にも、フリルやレースを用いた女性らしい華麗なドレスの中に、本品のようなテイラード・スーツが増加している。

1910s