KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

デイ・アンサンブル

© The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama

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デイ・アンサンブル

1928年頃

デザイナー
ガブリエル・シャネル
ブランド
シャネル
レーベル
CHANEL 23836
素材・形状特徴
ジャケットとスカートは黒いウール・クレープで一枚仕立ての。セーターは白いウール・ジャージー。
収蔵品番号
AC6301 89-9AC

シャネル作品を代表する1920年代の膝丈カーディガン・アンサンブル。シンプルな形態、モノトーンの色彩は、前時代とはうって変わって禁欲的なまでに装飾を排除している。華やかなアクセントになっているのはコサージュである。この時期のコサージュは、カメリアではなく白黒のカーネーション。16年、シャネルは主に下着用素材であったジャージーのカーディガン・スーツを提案する。着やすく、動きを妨げない伸縮する素材、短いスカート丈、簡素化された機能美は、社会で活躍する女性に愛され21世紀の今日まで、女性服の基本型となったのである

1920s