KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa

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イヴニング・ドレス

1923年春夏

デザイナー
ジャンヌ・アデル・ベルナール
ブランド
ジェニー
レーベル
JENNY PARIS No.1126
素材・形状特徴
黒い絹モスリンにビーズ、金糸で刺繍。ワンピース・ドレス。
クレジット・ライン
藤田真理子氏寄贈
収蔵品番号
AC9251 95-34

本品にはエジプト風の刺繍が施されている。ジェニー店の同じシーズンのドレスが、1923年4月のアメリカ版『ヴォーグ』誌のエジプト・ファッションのページで紹介されている。
1922年にツタンカーメンの墓が発掘されると、古代エジプト文明の流行が広がった。その影響はすぐファッションにもあらわれ、1920年代の10年代から続くオリエンタリズムの流れの上に、古代エジプト調や、メキシコへの憧憬を駆り立てたアステカ美術の影響などの異国趣味が流行した。

1920s