KCIDigital Archives

京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品から選りすぐった作品を、画像と解説付きでご覧いただけます。

イヴニング・ドレス

© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi

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イヴニング・ドレス

1922 冬

デザイナー
キャロ姉妹
ブランド
キャロ姉妹
レーベル
Callot Sœurs HIVER 1922-1923 PARIS NOUVELLE MARQUE DEPOSE
素材・形状特徴
金・銀ラメで草花文様を織り出した絹ブロケードのワンピース・ドレス。ビーズ刺繡。ウエスト中央と肩ストラップにビーズのタッセル飾り。トレーン付き。
収蔵品番号
AC10214 1999-38-3

1920年代に特徴的な低いウエストラインと直線的なシルエット。シンプルなフォルムながら、贅沢なテキスタイルの織り柄の輪郭に沿って刺繍されたパール・ビーズや、垂れ下がる長いタッセル飾りが「狂乱の時代(レ・ザネ・フォル)」にふさわしい華やかさを添える。テキスタイルは曲線と矩形を組み合わせた抽象的な構図で、桜に似た五花弁の花が織り出されている。生地をそのまま縦接ぎしたような、平面的な構成と、背中に垂れる帯状の装飾に、日本文化への憧憬を見ることができる。

1920s